ウィークリー・リリースを目指して始動したものの、年に1枚のリリース・ペースも維持できていないOne Week Recordsですから、Weekly Chartと題して始めたこのコーナーも夏に更新して以来の更新となりました・・・。
というわけで年末!年間ベストかどうかはさておき、 12/30現時点で振り返ってみて、あー、あの曲は素晴らしかったな、と強く印象に残っている楽曲を選んでみました。
ひっそりと調査継続中のバブリング (Weekly Chart vol.6を参照)や、Purity Ring "Ungirthed"などのインディ寄り謎スクリュード・ポップ/チルウェイヴ(?)、Numbers周辺の王道UKベース~ウォンキーは敢えて極力外しています。別に僕でなくても色々な人が熱意を持って紹介していそうなので。もちろんバブリング以外は、ということですが・・・。
順位など特に付けられません。思いついた順でお届けします。
Wheez-ie - All Werked Up / Well Rounded Individuals / 12"
今年もジュークを通過したUKベースが豊作。その中でも、スウィング・ジャズをネタ使いしたこちらがインパクトありました。鳴り物入りで始動したWell RoundedのオフシュートWell Rounded Individualsがこの一発で終わったところを見ると・・・人気は無かったのかな・・・
Don Froth - Balboa / WNCL / 10"
ゲットー要素やクラップなど好きな要素がたっぷり入って、しかもお洒落な10"リリース。同じレーベルのMilyoo "Biogram V2"もカットアップ・ハウスの最新型といった感じで好きでした。動画が見つからないところを見ると、人気無さそうですが・・・。
The Grizzl & J. Phlip - Bakupgrl (Original Mix) / Krush Groov / 12"
大ファンであるClaude Vonstroke本人からメールで直々に教えてもらった忘れがたい1枚です。
The GrizzlことClaudeがフィメール・クリエイターJ. Phlipとのタッグでジュークに挑んだ奇形トラック。新レーベルKrush Groovを立ち上げての第1弾ということでしたが、こちらもなかなか002番がリリースされないのが気になります・・・。セールス的に駄目だったのかな・・。好きだけどな・・・。
Δ Δ - Sportex / Punishing Red / 12"
こちらもジュークを通過したUKベース。気に入ってはいたものの、結局何と読むのか分からず仕舞いで、うやむやにしたまま一年乗り切りました。バイヤー /DJとして皆さんに紹介しようにも、上述の通り何と読むのか分かりませんでしたので、ひとまずA Aと読む、ということで自分を納得させました。現場で僕から「A Aの12"良かったですね」と言われて「え?」と思った皆様、そういうわけです。しかし、世の中ってそういうものかも知れませんね。
Simon12345 - Siegrid hart / Doumen / 12"
リサイクル・アート・ジャケットが僕の周りで話題を集めたPraezisa Rapid 3000に続いてのジャーマン・レーベルDoumenからのシークレット・リリース。カナダのSSW、ロン・セクスミスをチョップして散りばめた、ジャンル分け不能の素敵曲です。
主宰Henrikから、誰にも見せちゃ駄目だよ、と添えられたヴィデオが送られてきてから約半年、ようやくのリリースとなりましたが、誰にも教えちゃ駄目、と言われると教えたくなってしまうのが人の常、ですよね。Threepee BoysのY.O.K.O.君にだけ教えてしまいました・・・。Henrik、すいません。来年も激しく応援します。
Motëm - All of the Above / unreleased
本場北欧のスクウィー勢からも認められたカナダのD.I.Y.ラッパーMotëmの未発表曲です。ヴィデオ同様に手作り感満載のキュートな質感が本当に魅力的。彼が自ら運営しているGebbz Steelo BoutiqueからCDやレコードを買い付けて以来、幾度かやりとりを続けていますが、フレンドリーかつジェントルな人柄も本当に素敵です。2012年は更なる飛躍が期待できそう。
blogも是非チェックを!
http://gebbzsteelo.tumblr.com/
Slugabed - Sun Too Bright Turn It Off / Ninja Tune/ 12"
Slugabedは今年も最高でした。なんだこのヴィデオ・・・。
Cedaa - Hello Kitty / Car Crash Set / WAV
猫の鳴き声を使ってる意味も良くわからないトラックですが、猫が好きなんだ、ということはなんとなく伝わってきました。好きです。タイトルもいいですよね。
Cedaaは"Glen Close" http://youtu.be/RaUZ_I6W_vA や "Windbreaker" http://youtu.be/pkyOwXilK3Q も好きです。来年一気にブレイクしちゃうのではないかと注目しているうちのひとり。
v.c. - moon braggin / Lo Fi Funk / 7"
ファンクの巨匠たちの写真を大胆にあしらったデザインでも話題のスペインのレーベル、Lo Fi Funkからリリースされた7"です。スクウィー本場フィンランド出身のv.c.ですが、2011年はこのLo Fi Funkに加えて、フランスのDisques Mazoutからもリリースしたり、とヨーロッパ各地での人気も高まっている模様(?)。日本での人気がまだまだなのが残念ですが、2012年こそは来るかな・・・。来るといいな・・・。
Johnny Superglu - warm up routine / Disques Mazout / 7"
そしてこちらが前述のDisques Mazoutからデビューを飾った新鋭Johnny Supergluの7"。
こういうの、とってもお洒落に感じちゃうんですが、僕がズレてるのか、世間的な手応えは今のところ皆無で・・・。うーん・・・。可愛いしスタイリッシュだとも思うんだけど。
Rusko - Hold On (Sub Focus Remix - The Mane Thing Moombahcore Edit)
なんか良くわからないヴィデオしか見つからなかったので・・・目が回ったらすみません。2011年はムーンバートン人気が急上昇しましたね。Ruskoの込み上げダブステップをムーンバートン化したこちらは、Diplo & SkrillexのDJ Shadow"Organ Donor"ネタ"Amplifire"のKristian Editなんかと同様に盛り上げ係として結構かけました。
Rockwell - Aria / Critical / 2X12"
2010年に引き続き、凄いところまで進化しちゃったD'n'Bのいくつかに度肝を抜かれました。なにこのビート!逆回転ビートだけで組まれた"Reverse Engineering" http://youtu.be/8LoUnvRM9ig も凄すぎたRockwellの次なる一手としてリリースされた1枚です。凄いなー。天才だなー。
Consequence - Symbol #4 / Auxiliary / 12"
こちらも衝撃受けました。引き算しまくった結果、言うなればクリックD'n'Bみたいになっちゃって、それでいて祝祭感もちゃんと備わっていて・・・。こんなのばっかりかかるD'n'Bのイベントがあるなら行ってみたい!もしくは、こんなのを軸にしたDJセットやってみたいので、そういうので構わない!というオーガナイザーの方、お気軽に呼んでください。スカスカで美しいやつ。こういうのって、本場UKではどんな感じになっているんだろうか・・・。DBSで来日しないかなー。